自分だけの場所/TIARA
椅子に呼応した流動的な天井を計画し、「無意識の境界」を「認識できる境界」に引き上げ、自分だけの場所を確保する設計を行った。
[「only one」私だけの場所という名のプライベートサロン に。]これは、オーナーの言葉である。
人々は、どの様な場所でも、自分の意識の中で境界を作り、自分だけの場所を確保している。
しかし、それは我々の廻りにあふれている壁や間仕切りなどの目に見えるようなものではなく、直線的なものでもない。
それらは、自分の手足の動きに追従するくらい、もっと流動的なものではないだろうか。
私は、その曖昧な目には見えない境界を空間によって感じる為に、それぞれの椅子に呼応した流動的な天井を計画し、「無意識の境界」を「認識できる境界」に引き上げ、自分だけの場所を確保する設計を行った。